みやび☆りゅうの「わたくしスタイル」

エンタメ系Webライター兼、新米パパの雅龍(みやび☆りゅう)がお届けする、様々なこと。

【レビュー】スパイスカレー事典 / 水野仁輔 初心者にも優しい究極の料理本

どうも。孤高のカレー好きブロガーみやび☆りゅうです。
以前の記事で必ず買いますと言っていた水野仁輔さんの著書「スパイスカレー事典」をついに購入しました。 
芳醇なスパイスの知識と、豊富なレシピで満足しました。
カレーホリックのみならず、スパイス初心者にもオススメできる一冊です。
 

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今回は、この「スパイスカレー事典」をレビューしたいと思います。

 著者 水野仁輔さんについて

1999年結成の男性12人組の出張料理集団「東京カリ~番長」の調理主任。

2008年に男性4人組の日印混合料理集団「東京スパイス番長」を結成。

毎年インドを旅し、現地で料理セッションを行っている。

2015年に、男性4人組のカレー研究集団「欧風カレー番長」を結成。

イートミー計画を立ち上げ、カレーに特化したマニアックなカレー活動にも取り組んでいる。 (本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK著者紹介情報」より)

 現代日本でカレーの知識と言えば水野さんではないかと思えるほど、カレーについて造詣の深い方で、今回紹介する「スパイスカレー事典」以外にもカレー作りに関する著書が多数あります。

その内容も初心者向けから上級者向けまで幅広く、カレーの本を探した時に誰もが水野さんの著作を一度は手に取るでしょう。

 

スパイスカレー事典の収録項目

  1. スパイスカレーのスパイス
  2. スパイスカレーのレシピ
  3. スパイスカレーのQ&A
  4. スパイスカレーの魅力探求

1. スパイスカレーのスパイス

カレーに使用するスパイス61種類を美しいフォトアートと、水野さんのスパイスにまつわる思い出とともに紹介するチャプター。

学名、別名、風味から漢方薬で言うスパイスの「効能」まで情報として掲載されています。

ここだけでも事典的に使用できますが、水野さんのスパイスの思い出も読み物として大変興味深く、読み物好きな方も楽しめます。

 

2. スパイスカレーのレシピ

スパイスカレーを作ってみたいという初心者の方にもわかりやすい、基本のスパイスカレーの作り方がまず紹介されています。

使用する道具も写真付きで載っていますが、特殊なものはありません。

紹介されていた包丁が私の使っているのと同じGLOBALだったのが、なぜか嬉しかったです(笑)ペティナイフはかなり研がれているようで、使い込まれている雰囲気が分かりました。

 

基本のスパイスチキンカレーの作り方では、初心者にも始めやすいように

ターメリック、カイエンペッパー、コリアンダーの基本の3種のスパイスだけを使用するレシピを紹介しています。

各セッションが丁寧に写真つきで紹介されているので、これで失敗する人はほとんどいないんじゃないでしょうか。

 

その次にカレーにまつわるエッセイ的な内容と、玉ねぎの炒め方に関する内容が掲載されていますが、ここも読み物として楽しめる部分と、カレー作りに重要な玉ねぎの炒め方について、非常に役に立つ情報が掲載されています。

 

この章では、40種類を超えるバリエーション豊富なカレーレシピが紹介されていて、どれも美味しそうです。

私が気になったのは「アサリのカレー」。アサリの出汁がどのようにカレーと絡み合うのか是非試してみたい一品です。

その他にもスパイスから作る「ジャパニーズカレー」や、「おそば屋さんのカレー丼」、「真だらの香味カレー」など気になるレシピがいっぱいです。

3. スパイスカレーのQ&A

ここではスパイスカレーを作る上でのQ&Aが”71”紹介されています。

どの質問も初心者も上級者も気になる質問ばかりで、とても役立ちます。

 

一つ私は見つけてしまったのですが、「Q39」と「Q45」が重複してます(笑)

何か別のQ&Aが掲載漏れたのか、原稿時点でかぶりに気づかなかったのか、初版ならではかも。帯にも「Q&A71」と紹介されていますが、実質的には70ですね。

でも、そんな些細なことなど気にならないほどのQ&Aの充実ぶり。

ためになるなぁ。

 

この章には他にも普段のおかずにカレーのスパイスをちょい足しして美味しくできるレシピが多数紹介されていて、「え? 焼き鯖に? 味噌汁に?」という思いとともに、今度試してみたくなるレシピを探してしまいました。

 

4. スパイスカレーの魅力探求

この章はスパイスやカレーに関する歴史や考えを学べるインタビューなど読み物が中心です。

特に私が好きになったのは、スパイスアンケート。

東京、千葉、大阪、北海道のスパイスカレーの達人シェフたちに「スパイスを5種類しか使えないとしたら何を選びますか?」との難問をぶつけ、それに対してシェフが回答をしているのですが、どれもカレーに対するスパイスの考え方が学べて、非常に興味深い内容です。

また、スパイスと薬効について大学の学長や教授と対話している部分もこの章の面白さです。

 

 

まとめ

著者水野さんの「カレーの教科書」を持っている私も、この「スパイスカレー事典」は、本当に「買って良かった」と思える内容の充実ぶりです。

さらっと一度目を通して終わりのレシピ本などが多い中、スパイス使いやカレー作りで疑問が浮かんだときにまた目を通したくなる内容ばかりで「事典」と銘打ったのが納得出来ます。

初心者の方で、これからルーを使わないカレーを作ってみたい方にもおすすめできますし、スパイスカレー作りにどっぷり浸かっている私のようなタイプの人にも強力におすすめできます。

解説内容がロジカルなのでスパイス”理論”として学習できますし、また綺麗な写真や読み物も多く、楽しみながら役立つ解説本として非常に優れた内容だと思います。

お値段¥2,600と少々高いと思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、私はその辺のカレーレシピ本を3冊買うくらいなら、最初からこの1冊を買っとけば間違いないとはっきり言えるレベルの本です。

カレー作りに興味のある方は、ぜひご覧になってみてはいかがでしょうか!

 

 

スパイスカレー事典

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